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2001 Fiscal Year Annual Research Report

2型糖尿病の心筋障害におけるNa^+-Ca^<2+>交換体の働き

Research Project

Project/Area Number 13770650
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

緑川 早苗  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10325962)

Keywords2型糖尿病 / 心筋障害 / Na^+-Ca^<2+>交換体
Research Abstract

平成13年度は2型糖尿病モデルラットである、Otsuka-Long-Evans-Tokushima-Fatty (OLETF) ratの心筋組織におけるNa^+-Ca^<2+>交換体(NCX)の発現と機能をコントロールラットであるLong-Evans-Tokushima Otuska (LETO) ratと比較し、以下の結果を得た。
1.NCXmRNA発現:半定量的RT-PCR法にてNCXmRNAの発現量を比較検討した。糖尿病合併症が出現すると考えられる40週および60週齢においてOLETFのNCXmRNAはLETOより発現が有意に亢進していた。
2.NCX蛋白量の発現:Western Blot AnalysisにてNCX蛋白量を比較した。40週および60週齢においてOLETFのNCX蛋白発現量はLETOと比較し有意に大であった。
3.NCXの機能解析:心筋細胞のNCX電流をWhole cell patch clamp法にて測定した。40週および60週いずれにおいてもOLETFのNCX電流はLETOと比較し有意に低下していた。
以上より2型糖尿病においても心筋障害(拡張不全)のメカニズムの一つとして、NCX機能低下が関与している可能性が示唆されたが、現在までに報告されている1型糖尿病モデルラット(インスリン依存型)の結果と対照的に、OLETFではNCXの発現が遺伝子レベルでも蛋白レベルでも亢進しており、機能低下を代償する機転があることが想定される。
現在、培養心筋細胞を用いて糖濃度、インスリン濃度がNCX発現に与える影響を検討中である。Preliminaryではあるが、糖濃度はNCX発現を低下させ、インスリンは亢進させる結果が得られ、現在確認作業中である。今後OLETFにおける糖、インスリンの血中濃度との関連や、インスリン作用とNCXの発現、機能との関連を検討する予定である。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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