2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770658
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
勝田 仁 福岡大学, 医学部, 助手 (50333240)
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Keywords | 膵β細胞分化 |
Research Abstract |
本研究では、膵管上皮前駆細胞からの膵β細胞分化の分子機構を解明し、糖尿病における膵β細胞再生制御を目指す。そのために、アクチビンAおよびHGFでインスリン産生細胞へ分化誘導したAR42J細胞よりcDNA libraryを作製し、発現クローニング法を用い、インスリン産生細胞の分化を誘導する分子の同定を試みている。 1.AR42J細胞で発現するcDNA libraryの作製 初年度では、精密な条件検討を行い、AR42J細胞を、アクチビンAおよびHGFにてほぼ100%インスリン産生細胞へ分化誘導することに成功した。現在、この細胞よりcDNA libraryを作製している。 2.インスリンプロモーター支配下puromycin伝子導入AR42J細胞株(AR42J-pUro^r)の作製 初年度では、分化誘導していないAR42J細胞に、インスリンプロモーター支配下puromycin耐性遺伝子の安定導入株の作製に成功した。現在、この細胞株を分化誘導しpuromycin選別に最も適した株を選択している段階である。 3.発現クローニング 次年度では、1で作製したcDNA Libraryを、AR42J-puro^r細胞に導入し発現させた後、puromycinにて選別する。これにより、インスリンプロモーターを活性化する因子をコードするcDNAが導入された細胞のみが選択される。この細胞からcDNA plasrnidを回収し、大腸菌へ形質転換を行いcDNA plasmidの量を増やした後、再びAR42J-puro^r細胞に導入し選別を繰り返す。回収されるcDNA plasmidが数種類までになった時点で、それぞれのcDNAの塩基配列を決定する計画である。
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