2001 Fiscal Year Annual Research Report
移植後拒絶反応時の末梢血T細胞内カルシウム濃度とMAPK活性
Project/Area Number |
13770683
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
中溝 博隆 久留米大学, 医学部, 助手 (40289492)
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Keywords | 拒絶反応 / 肝移植 / サイトカイン / MAPK / MAPKK / SAP / JNK活性 |
Research Abstract |
本年度の実験の概要は以下のごとくである. まず,syngenic modelとして雄性Lewis to Lewisの肝移植モデルとHigh responder群,雄性DAラット(Rtla)をドナー、雄性Lewisラット(RT11)の2群での同種性同所性肝移殖モデルを作成した.免疫抑制剤はとしてK506を0.1mg/kg/day筋肉内注射し、上記の2群を、それぞれ術後免疫抑制剤非投与群、術後3日間のみ投与群にわけて、移植後7日目に採血と肝臓を摘出し,(1)末梢血のFK506の濃度、(2)血清中のIFNγ,IL2,IL4,IL10をELISA法で測定した。(3)肝臓組織のH・E染色を行い拒絶反応の程度をBanff分類でgradingした。(4)T細胞内カルシウム濃度は,レシピエントの末梢血T細胞と肝臓内T細胞を採取し各群のドナーのラットの脾臓から採取し放射線照射して不活性化したリンパ球と反応させた際の細胞内カルシウム濃度を、犠死させた際に採取したラット血清中とPBS液中で測定し,データを解析中である.今後,同様のモデルを作成しT細胞内MAPKスーパーファミリーの酵素活性測定:レシピエントの末梢血T細胞と肝臓内T細胞を採取しin vitro測定法でMAPK, MAPKK活性の両者を、またゲル内リン酸化法でMAPKとSAPK/JNK活性を測定する予定である.さらにlow responderとmiddle responderを作成し,同様の検討を行う予定である.
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