2001 Fiscal Year Annual Research Report
RLGS法による食道癌の発生・進展に関与するゲノム異常の解析
Project/Area Number |
13770708
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡本 信彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60317146)
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Keywords | 食道扁平上皮癌 / ゲノム異常 / 2次元電気泳動 / クローニング |
Research Abstract |
目的:食道癌の発生・進展に関与するゲノム異常をRLGS法を用いて同定し,早期診断と悪性度診断への臨床応用を目指す.癌と非癌部の鑑別,悪性度評価,化学療法や放射線治療への反応性の予測に有用なゲノム異常を明らかにする. 研究の背景,特徴:これまでの研究から食道癌に関連するゲノム異常が明らかにされてきた.例えば,進行食道癌においてCyclinD1遺伝子やEGFRの遺伝子増幅が認められ,予後との関連も証明されてきた.また,前癌病変において癌関連遺伝子の増幅が認められることがわかってきた.しかし,いまだゲノム異常の解析は十分に行われているとはいえず,食道癌の発生・進展に関与していると思われる未知のゲノム異常の早急な発見,および臨床への応用が望まれている. 研究方法:未知の癌関連遺伝子の検出法として,GenomicDNA上の制限酵素サイトに直接ラベリングしてランドマークとして用い,高分解能二次元電気泳動法により,1枚の画像上に展開して一度に数千のGenome情報を検出することが可能であるRLGS法を用いて,食道癌切除検体,内視鏡生検検体におけるゲノム解析を行う. 研究結果:材料とする食道癌切除検体,内視鏡生検検体の収集及びDNA抽出を行い,二次元電気泳動を行っている.得られた画像を解析し、腫瘍に特異的なスポットの検出、その臨床病理学的因子との関連について検討を行っている。また、特異的スポットのクローニングを試みている。
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