2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770793
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鳥塚 之嘉 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20324775)
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Keywords | 自家骨髄間葉系幹細胞 / 半月板 / 代用材料 / コラーゲン / 圧迫 |
Research Abstract |
現在までにヒト骨髄間葉系細胞を用い、(1)そのcharacterizationを行い、(2)scaffoldへの細胞播種の方法を確立し、(3)in vitroでの3次元培養後の組織像、細胞に発現する遺伝子につき解析した。またラットの細胞を用い(4)細胞播種したcollagen spongeに与える繰り返し圧縮負荷の条件を決定した。 Characterization:培養増殖した細胞はhomogeneousな線維芽細胞様細胞の集団であった。ヒト骨髄間葉系細胞は過去の文献と同様な表面抗原の発現パターンであり、CD105、ALCAM、VCAMは陽性、CD14、CD34、CD45は陰性であった。細胞播種の方法:ScaffoldとしてI型collagenより生成した直径9mm、高さ4mmの円柱状のcollagen spongeを使用した。一つのcollagen spongeあたり1000万個の細胞を1%collagen gel添加細胞培養液と混ぜ注射器で注入することにより、均一に播種することに成功した。 培養組織像:scaffoldに幡種した細胞は10%FBS添加DMEMに浸し、1週間培養を行い、評価した。HE染色による評価では、scaffold内に十分な数の細胞が存在しており、in vitroでの3次元培養が可能であることがわかった。細胞はscaffoldのコラーゲンに接着しており、細胞周囲には産生したマトリックスが存在していた。MRNAの発現:scaffoldに幡種した細胞にはI, II, III型コラーゲン,アグリカンのmRNAの発現を認めた。繰り返し圧縮負荷:繰り返し圧縮負荷条件は、組織像をもとにして、スポンジの高さの15%のstrainとなる負荷を、1Hzの頻度で1日あたり1時間と決定した。この条件では、培養3日目から7日目まで細胞は維持可能であり、組織像やmRNAの発現を評価可能であることが確認できた。
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