2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13770883
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
丹司 望 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (40281183)
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Keywords | HIV-1 / HIV腎臓 / in situ PCR / 腎上皮細胞 |
Research Abstract |
本研究に先立ち、HIV-1 mRNAに対するin situ hybridization法を用いて、HIV腎症を発症した患者の腎上皮細胞にHIV-1ウイルスが感染していることを示すとともに、conventional PCR法により、同じ患者のパラフィン包埋した腎組織にenvelop DNAや環状DNAを検出した。これらの結果は、腎上皮細胞がHIV-1複製に先んじて、HIV-1ウィルスのリザーバーとして機能する可能性を示唆している。今回、ヒト腎臓におけるHIV-1 DNAの感染部位の同定のための一つの方法として、in situ PCR法の確立を行った。 方法論に関しては、研究実施計画に記載した通りである。 HIV-1 transgenic mouseより摘出した腎臓をパラフィン包埋し、in situ PCRの条件設定を行った。この腎組織では、全ての上皮細胞にHIV-1 DNAが組み込まれており、適切な陽性コントロールになると考えた。現に尿細管上皮細胞におけるHlV-1 RNAの発現が、in situ hybridization去によって確認されている。今回用いたin situ PCRでは、尿細管上皮細胞のみならず、全ての上皮細胞の核が濃染された。またhouse keeping geneのβ-globin DNAを検出するプライマーを用いた陽性コントロールでは、腎切片上に存在する全ての細胞が陽性を示した。 さらに陰性コントロールとして用いた組織(Taq polymeraseの非使用、血清HIV-1ウイルス陰性症例の腎生検組織、非ヒト由来のDNAを増幅するprimersの使用)では全ての細胞で陰性であった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Bruggeman LA, Ross MD, Tanji N, et al.: "The kidney is a previously unrecognized for HIV-1 replication"J. Am. Soc. Nephrol. 11. 2079-2087 (2000)
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[Publications] 丹治 望, 横山雅好: "In situ PCRは科学となりうるか?"愛媛医学. 20. 284-290 (2001)