2001 Fiscal Year Annual Research Report
蝸牛における細胞間結合装置および細胞接着分子に関する研究
Project/Area Number |
13770976
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 敏弘 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20275225)
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Research Abstract |
ラットおよびマウスの蝸牛について、タイト結合タンパクclaudinの局在を検討した。 内外リンパ間のバリア機能に関して、最も重要かつ複雑な役割を果たしているのは血管条である。血管条は、内リンパ腔に面する辺縁細胞および内リンパ腔側と反対側の基底細胞ともにタイト結合が存在し、血管条内に存在するintrastrial compartmentを確立している。それぞれのタイト結合の構成タンパクおよびその局在について検討し、辺縁細胞および基底細胞の機能の一端を明らかにしようと試みた。 現在までに1)辺縁細胞、基底細胞ともに、タイト結合の膜タンパクであるoccludinの発現は認められた、2)辺縁細胞ではclaudin-1、3の発現が認められたが、基底細胞では認められなかった、との結果を得ている。それぞれの細胞におけるタイト結合の構成タンパクが異なり、各々のタイト結合が機能的に異なる特性をもつ可能性が示唆された。
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