2001 Fiscal Year Annual Research Report
ラット虚血再灌流障害モデルにおける炎症関連物質NFκBの作用
Project/Area Number |
13771019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
黒川 徹 信州大学, 医学部, 助手 (00324260)
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Keywords | 網膜 / 虚血-再灌流障害 / NFκB / PDTC / 神経保護 |
Research Abstract |
1)NFκBの阻害剤であるpyrrolydine dithiocarbamate(PDTC)をラット腹腔内に虚血前日、当日、術後1週間連日投与することにより、虚血再灌流による網膜障害が抑制されたことを、再灌流後1、2,4週間目において電気生理学的検査にて証明した。また再灌流後4週間目においてはPDTCの網膜保護作用を組織学的検査でも証明し、学会(平成13年度日本眼科学会総会、2001年度American Research in Vision and Ophthalmology)で発表した。 2)作製した虚血-再灌流障害網膜パラフィン切片において、抗脂質抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。再灌流後6時間においてPDTC投与ラットとコントロールラットの間で、抗脂質抗体陽性細胞数を比較検討したところ、陽性細胞数はPDTC投与によって有意に減少した。 3)虚血-再灌流網膜よりタンパクを分離して、NFκBと複合体を形成しているIκBの虚血再灌流障害によるリン酸化をwestern blottingで確認し、その経時変化を検討した。リン酸化は、再灌流後1時間から始まり、再灌流後3時間でそのピークに達し、以後減少した。 4)作製した虚血-再灌流障害網膜パラフィン切片において、NFκBの発現を確認するため、免疫組織科学的検討を行った。再灌流後1,2,3時間において抗NFκB抗体陽性細胞が、神経節細胞層、内顆粒層に認められた。
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