2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
足立 和加子 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90326231)
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Keywords | 円錐角膜 / 遺伝子発現解析 / HLA / 男性ホルモン |
Research Abstract |
我々はこれまでに自然発症円錐角膜マウスの系統化に成功し、発症が男性ホルモン依存性であることや角膜病理所見がヒト円錐角膜に酷似していること、角膜上皮細胞に男性ホルモンのレセプターが存在することなどを確認している。さらにモデルマウスの連鎖解析を行い主要組織適合抗原(MHC)を含むマウス17番染色体17cM-21cMに連鎖を認めた。 今年度、マウス17番染色体17cM-21cMに含まれる約170遺伝子とこれまでにヒト円錐角膜で発現の変動が報告されている種々の遺伝子について円錐角膜マウスと正常マウスで量的比較を行った。手法としてRT-PCRや免疫組織化学を用いた。その結果、マトリックスメタロプロテアーゼ1(MMP-1)やc-fos蛋白の増加が認められた。 円錐角膜患者においてはHLAタイピングを行い、疾患とHLAの関連性を調べた。当科円錐角膜外来で円錐角膜と診断された患者90人(男性63人、女性27人)の末梢血からDNAを採取しHLA class I (HLA-A, B, C)およびclass II (HLA-DR, DQ)抗原とその他の臨床因子(性別、発症年齢、家族歴、アレルギーの有無)について解析した。その結果、HLA-A26,B40,DR9を有する者が発症年齢の若い群で有意に多かった。また男性は女性よりも有意に発症が早かった。円錐角膜は白人に比べてアジア人に多い疾患で、しかも男性に多いとの報告がある。HLA-A26,B40,DR9は古来日本人に多いと言われるハプロタイプで、今回の結果より、これらのハプロタイプが男性患者の多い発症年齢の若い群と関係していると考えられ、前述の報告を支持する結果であった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Adachi W: "The association of HLA with young onset keratoconus in Japan"American Journal of Ophthalmology. (in press).
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[Publications] Tachibana M: "Androgen-dependent hereditary mouse keratoconus : linkage to an MHC region"Investigative Ophthalmology & Visual Science. 43・1. 51-57 (2002)
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[Publications] Kinoshita S: "Characteristics of the human ocular surface epithelium"Progress in Retinal and Eye Research. 20. 639-673 (2001)
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[Publications] Suzuki T: "Expression of sex steroid hormone receptors in human cornea"Current Eye Research. 22. 28-33 (2001)