2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
松島 博之 獨協医科大学, 医学部, 助手 (60291639)
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Keywords | 後発白内障 / 細胞骨格蛋白質 / 細胞接着分子 / 蛋白質解析 / 免疫組織染色 |
Research Abstract |
【目的】後発白内障の発生・混濁原因の細胞骨格蛋白質の変化を主体とした解析。 【方法】白色家兎に超音波本晶体乳化吸引術および2種の異なった眼内レンズ(H60M, Storz ; MA60BM, Alcon)挿入術を行い、3週間から1ヶ月後に後発白内障の発生状態を細隙灯で観察した。その後、家兎を安楽死させ、水晶体蛋白質を採取、SDS-PAGE、Western blotting、免疫組織染色を使用し解析した。また同時期に摘出水晶体組織をホルマリン固定し、組織切片を作成、水晶体上皮細胞構成主成分と考えられるクリスタリン、細胞骨格蛋白質(フォデュリン、チューブリン、アクチン)や細胞接着蛋白質(カドヘリン、カテニン)の抗体を使用して免疫組織学染色を行った。 【結果】後発白内障水晶体成分では蛋白質解析でビメンチン、アクチンを含む高分子量領域のバンドの減少がみられた。免疫組織染色において、クリスタリンの合成異常、α-平滑筋アクチンの発現が認められ、後発白内障発生との関与が予想された。今後眼内レンズ別の組織の変化を検討していく予定である。 ※以上の内容を臨床眼科学会、水晶体研究会、US-Japan CCRG meetingで報告し、現在「あたらしい眼科」に投稿中である。
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