2001 Fiscal Year Annual Research Report
摂食嚥下動態の高速撮像によるシネMRIとVideofluorographyの比較
Project/Area Number |
13771112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
本多 康聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40284070)
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Keywords | 摂食嚥下 / MRI / Videofluorography |
Research Abstract |
この研究の目的は高速撮像法によるシネMRIをもちいて摂食嚥下動態を評価し、臨床応用への可能性を検討することである。本年度は正常な摂食嚥下動態を中心に検討を行った。 健常ボランティア10名を対象に、MRI装置(1.5T、Siemens)をもちいて口腔〜食道部を撮像した。対象者はシリンジから口腔内に注入された造影剤を嚥下するようにした。撮像シーケンスはturbo-FLASHという高速撮像法を用い、さらにシネMRIを作成した。撮像シーケンスは予備実験から決定した。また単一嚥下では撮像速度に限界があったため、10回程度の連続嚥下を撮像し、これらを一連の嚥下動態として観察することとした。 同様の対象者においてVideofluorography(VF)の撮影を行い、デンタルビデオヘ記録し、シネMRIとVFの画像を比較した。特に摂食嚥下に関与する舌、咽頭筋、喉頭筋の動きについて注意深く検討した。 連続嚥下においては造影剤や摂食嚥下関連組織の形態を明瞭に描出することができた。またシネMRIは嚥下関連組織の機能的評価が可能であった。さらに、摂食嚥下に関与する舌、咽頭筋群、喉頭筋群の形熊動きについてVFと比較した評価では、口腔相における舌、軟口蓋の動き、二造影剤の口腔内保持について明瞭な画像を得ることができた。今後の臨床応用を考えたとき姿勢、撮影機器の制限はあるものの、シネMRIが当該分野に有用であることが示唆された。
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