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2001 Fiscal Year Annual Research Report

転写調節因子制御によるHTLV-1感染細胞の増殖抑制

Research Project

Project/Area Number 13771117
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

神原 賢治  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60305141)

Keywordsアンチセンス法 / MAT1 / CAK / HTLV-1 / HIV
Research Abstract

ヒトレトロウイルス科に属するhuman dificiency virus(以下HIV)の増殖過程で、HIV固有の蛋白質Tatタンパク質が、細胞内のcyclin dependent kinase activating kinase(以下CAK)と相互作用する事が報告された。TatとCAKとの相互作用により、転写のプロモータークリアランスや、効率的な転写が行われるようになる。同じレトロウイルス科に属するHTLV-1も、これら細胞内因子と相互作用し、自らの増殖を促進している可能性が推測される。TatはCAK複合体中のcdk7と結合する事で始めて転写機構に関与できる。本年は複合体形成に必須なMAT1蛋白質の発現をアンチセンスRNAを用い抑制する事でCAK複合体形成を阻害する事を試みる。また、その際の細胞増殖に与える影響を評価した。アンチセンスRNA発現ベクターは、ヒトTリンパ球細胞であるMOLT4細胞のmRNAを調製し、それを基質としてRT-PCRを行いTA cloningによりMAT1遺伝子をクローニングした。シークエンスにより取得遺伝子を確認した後に、レトロウイルスベクターに組み込み、アンチセンス及びセンス発現ベクターを構築した。これらベクターをMOLT4細胞に形質導入し、細胞内のMAT1遺伝子発現抑制能を、western blotにより確認することで、効率的にMAT1発現が阻害されている細胞クローンを取得した。この細胞の増殖能を評価するために、トリパンブルー染色法を用いて経時的な生細胞数をカウントした。その結果、アンチセンスRNAが発現しMAT1の発現が抑制されている細胞は、著しく増殖が抑制されている事が分かった。来年度は、本増殖抑制能の機構を明確化し、HTLV-1感染細胞の増殖抑制能を評価する。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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