2001 Fiscal Year Annual Research Report
災症性骨吸収における破骨細胞でのシグナル伝達経路の解明とその分化・機能変化の解析
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13771132
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山座 孝義 九州大学, 歯学研究院, 助手 (80304814)
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Keywords | 破骨細胞 / 炎症性骨吸収 / リポポリサッカライド / インターフェロン / STAT / TRAF / NF-κB / IRF |
Research Abstract |
歯周炎による骨吸収は、炎症反応により破骨細胞による骨吸収が惹起されたために歯槽骨の吸収が促進された為に生じ、重篤な場合には歯の喪失を招くことが知られている。本研究では炎症反応時に破骨細胞の機能を変化させる因子としてインターフェロン(IFN)とリポポリサッカライド(LPS)に注目し、これら因子の破骨細胞における受容体の発現ならびに関連転写因子について検索をおこなった。 マウス骨髄細胞の培養により破骨細胞を分化させ、RT-PCR法により破骨細胞におけるIFNおよびLPSの受容体の発現を検索した。無刺激下おいては各受容体のmRNA発現は非常に低いレベルでしか発現が認められなかった。正常脛骨または歯槽骨組織での検索も同じ結果であった。培養破骨細胞ならびに正常脛骨または歯槽骨組織においてIFNおよびLPSの受容体の局在を免疫光顕または免疫電顕法にて解析したところ、その局在はあまり認められなかった。サウスウェスタン組織化学による転写因子NF-κBならびにIRFの発現を正常脛骨または歯槽骨組織において観察したところ、破骨細胞の核においてNF-κBの強い発現が認められたものの、IRFの発現は認められなかった。本年度の研究は正常骨組織ならびに無刺激下での破骨細胞におけるIFNまたはLPS関連分子の検索を試みたが、ほとんどの検査分子の発現状態が低かった。つまり生理学的条件下での炎症関連分子の破骨細胞における発現は低い状態であることが判明した。 IFN刺激条件下において、破骨細胞における骨吸収関連蛋白分解酵素カテプシンK遺伝子発現の低下が報告されている。したがって今後の検討課題として、in vivo, in vitroにおける炎症状態(モデル)の作製が必要で、現在のところin vitroではIFNまたはLPSの添加、in vivoでは根尖性歯周炎モデルマウスにて検討をおこなっており、炎症状態の条件決定をおこなっている。 また、本研究の経費の一部を使用した内容を国際誌に投稿し、現在印刷中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Masuda KF, Yamaza T, Nishijima K, et al.: "Distributuin of inducible nitric oxide synthase, interleukin-lb, and interleukin-1 receptor in the tempommandibular joint of normal rats"Acta Histochemica et Cytochemica. (in press). (2002)