2001 Fiscal Year Annual Research Report
窩洞形成後に歯髄細胞に生じるアポトーシスの歯髄創傷治癒における役割
Project/Area Number |
13771136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
北村 知昭 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (50265005)
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Keywords | アポトーシス / 歯髄創傷治癒 / 象牙芽細胞 / コンポジットレジン / 再生医学 |
Research Abstract |
今日までに私達は、歯髄創傷治癒における歯髄細胞の分化・機能発現にc-jun・jun-Bが重要な役割を果たしていることを示唆してきた(1997、J. Dent. Res.、76、822-830;1999、J. Dent. Res.、78、673-680)。一方、歯髄創傷治癒における細胞死制御機構を明らかにするため、ラット第1臼歯に窩洞形成を行い、TUNEL法、免疫組織学的手法および透過電顕を用いてアポトーシスの関与を検討したところ、1.窩洞形成により象牙芽細胞及び歯髄細胞に2段階でアポトーシスが誘導されること、また、2.窩洞形成後の歯髄創傷治癒において、障害を受けた細胞のアポトーシスによる処理機構が修復象牙質形成前に働くことも明らかになった(2001、J. Dent. Res.、80、1530-1534)。これらの結果をもとに、窩洞のサイズや充填した各種覆髄材料が歯髄創傷治癒過程に与える影響をアポトーシスをマーカーとして検討したところ、1.窩洞サイズを変えることにより、創傷治癒過程に生じるアポトーシスの出現量が変化すること、また、2.覆髄材料の種類によって、アポトーシス細胞の量やその分布が異なることを明らかにした(2001、J. Endod.、in press)。これらの成果は2001年秋季保存学会のシンポジウムにおいて報告している。現在、歯髄創傷治癒における細胞分化とアポトーシスの関連を明らかにするため、各種タンパク質の発現・活性化の状態を検討している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kitamura, C: "Primary and secondary induction of apoptosis in odontoblasts after cavity preparation of rat molars"Journal of Dental Research. 80・6. 1530-1534 (2001)
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[Publications] Kitamura, C: "Defferential induction of apoptosis by capping agents during pulp wound healing"Journal of Endodontics. (in press). (2002)