2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771196
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
佐藤 徹 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (30261019)
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Keywords | 顎変形症 / 顎矯正手術 / 後戻り / 多変量解析 |
Research Abstract |
顎変形症患者に対しては,機能ならびに形態の改善を目的とした顎矯正手術が積極的に行なわれるようになり,特に最近では,手術前・後の定量的評価も検討されるようになった.しかし,手術後に予想されるセグメントの後戻りとその咬合に及ぼす具体的な影響に関してはいまだ明らかにされていないのが現状である. 顎矯正治療においては,手術前に歯列模型を用いた,いわゆるモデルサージェリーに基づいて最も望ましい顎位を設定した後に,手術中にその咬合関係の再現が可能なスプリントを用意して,それを用いた顎間固定を行うことが一般的な手法とされている.しかし,この種の手術では,常にセグメントの後戻りの可能性が存在する.この手術後のセグメントの後戻りの要因としては,手術方法,顎間固定の期間,セグメントの三次元的な移動量,手術後に与える咬合関係,顎骨に付着する筋肉の作用などが考えられている.この中で,手術時に付与される新しい顎位での上下顎歯列の咬合接触関係が,セグメントの位置的安定性に大きな影響を及ぼす可能性が,臨床経験的に指摘されている. そこで本研究では,下顎セグメントと手術前に設定した顎位との関係を具体的に分析するために,臨床例における手術前・後の咬合関係を測定し、両者の変位量を対比した統計的検討を行った.また,手術前後の咬合力についても測定し比較検討した. その結果,判別分析において,手術後早期にセグメントの変位が起こったグループと,変位の起こらなかったグループ間で,咬合接触面積および咬合接触点数について明確な差が認められた.咬合力については,顎間固定を解除後1週以内では術前と比較していずれも低下が見られ,その後7週までにほぼ術前レベルまで回復した. 今後はさらに症例数を増やし,詳細に検討する予定である.
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Research Products
(1 results)