2001 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル化映像技術を利用した咀嚼能率の診査法に関する基礎的研究
Project/Area Number |
13771197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
津田 賢治 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20319198)
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Keywords | 咀嚼能率 / デジタル映像 / 篩分法 |
Research Abstract |
咀嚼機能を客観的に評価することは,機能の実態を把握するうえで,また歯科治療による機能回復の程度を知るために極めて重要である.その評価方法として古くから篩分法をはじめとする様々な手法が用いられているが,臨床現場で広く応用されるには至っていないのが現状である.一方,最近のコンピューターの進歩は著しく,デジタル映像によるさまざまな測定が,現実に利用可能なレベルに至っている. 本研究は,咀嚼後の被験食品の粉砕片をデジタル映像より測定することで,咀嚼能率の簡便な診査法を開発することを目的としたものである。 まず,本システムの基本的な測定能力の検討を行うために,画像解析ソフトウェアNIH Imageを利用してデジタルカメラで採得した画像を測定した。長径が10から0.5mm程度の円,正方形など各種形態の画像をデジタルカメラで撮影した後,コンピューターに取り込み,画像処理ソフトウェアPhotoshopにてフィルタ処理やイメージ処理を施した後,TIFFフォーマットで保存した。取り込んだ画像をNIH Imageソフトウェアを用いて各画像の面積および長径,短径を測定後,Excelを用いて統計処理をした。その結果,測定面積の誤差はすべての形態の平均で,約7%であり,最も測定結果の悪かった0.5mm×0.5mmの正方形画像においても,その測定面積の誤差は約15%であった。 以上のことから本システムによる咀嚼能率の診査は十分可能であることが示唆された。
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