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2002 Fiscal Year Annual Research Report

歯胚に対する低出力レーザー照射効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 13771243
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

伊藤 康弘  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90281477)

Keywords低出力レーザー / 歯胚 / マウス
Research Abstract

歯胚の発育過程においてcap stageでは歯胚組織細胞の増殖が、bell stageでは象牙芽細胞およびエナメル芽細胞への分化が認められる.我々はこれまでに、歯胚の成長とFGFの関運について検討し、FGF-4はcap stageで強い発現を示すが、bell stage以降ではほとんど発現が認められなかった.一方、FGF-2はcap stageおよびbell stageのいずれにおいても同程度のmRNA発現を示し、それぞれのstageで生理的役割を担っている可能性が考えられた.発育ステージにより異なるFGF-2の作用が他のFGFとの相互作用によるものであるか否かを調べるため、歯胚発育のシグナルセンター部位(enamel knot)に発現しステージ特異的なmRNA発現を示すFGF-4との関連について検討した.FGF-2処理はcap stageにおいて、DSPP, ALPのmRNA発現を増大させ、bell stageではDSPP, amelogenin, ALP mRNA発現を低下させた。次に、cap stageおよびbell stageにおける内在性FGF-2の効果を検討するため、FGF-2に対するantisense oligodeoxynucleotides (AS ODNs)添加実験を行った。その結果、AS ODNs処理によりcap stageではDSPP mRNA発現の低下が、一方、bell stageではDSPP, amelogenin, ALP mRNA発現の増大が認められた。さらに、bell stageの歯胚組織に対する影響について組織学的検討を行ったところ、AS ODNs処理ではエナメル質形成を著しく増大させた。これらの知見より、歯胚発育過程においてFGF-2は発育stageに依存した二相性の効果を有する可能性が示された。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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