2001 Fiscal Year Annual Research Report
モデルマウスにおける唾液腺アポトーシス機構解析と口腔乾燥症への臨床応用
Project/Area Number |
13771271
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
古堅 麗子 長崎大学, 歯学部, 助手 (90253674)
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Keywords | 唾液腺 / アポトーシス / 口腔乾燥症 |
Research Abstract |
加齢および薬剤投与による唾液線分泌減少は、自己免疫疾患に位置付けられるシェーグレン症候群患者と同様に、口腔乾燥状態が原因による齲蝕の多発、歯周病の増悪などを起こしやすい。糖尿病のモデルマウスであるNODマウスは、唾液分泌機能も障害されていて、そのことは、腺上皮細胞のアポトーシスが原因の一つと考えられている。本研究では、まず、唾液腺分泌減少と腺上皮細胞のアポトーシスの関連をみるため、NODマウスより得た唾液腺を用いて、アポトーシスの指標となるTUNEL染色を行い、腺上皮細胞のアポトーシスがおこりやすい領域を特定した。また、コントロールマウスや老化モデルマウス、アポトーシス関連遺伝子であるFasの機能消失変異体であるlprマウス等と比較し、唾液腺におけるアポトーシスを組織染色による解析を用いて行った。次に、マウスより得た唾液腺より、腺上皮細胞の培養に適した条件を決定し、アポトーシス領域とアポトーシスをおこしていない領域から各々cell line化した。この細胞における、FasLとFasの発現強度をFacscanを用いて比較したところ、アポトーシス領域での発現の上昇が認められたが、FasLとFasの共発現は、認めなかった。さらに、cell line化した細胞の培養液に、IFN-αとTNF-αを加えたところ、FasLとFasのさらなる発現の強度が認められた。今後、さらに、加えるIFN-αとTNF-α量による違いや、両方加えることによる変化について、解析を進めている。
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