2001 Fiscal Year Annual Research Report
鋳造可能な鉄-白金磁性合金による歯列拡大装置の開発のための基礎的研究
Project/Area Number |
13771272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
渡辺 悦子 長崎大学, 歯学部, 助手 (00325664)
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Keywords | 鋳造 / 磁石 / 熱処理 / 機械的物性 / 硬さ / 磁性アタッチメント |
Research Abstract |
試作Fe-Pt磁性合金を引っ張り試験用のダンベル型試験片に鋳造し,熱処理後にそれぞれの磁石とキーパーの機械的強度とビッカース硬さを測定した.また,歯科鋳造用合金の機械的強度と硬さの比較検討を行った.その結果,以下の機械的強度と硬さのデータが得られた: 【table】 表に示す同種文字は、同行内に統計的有意差(P>0.05)がないことを表す.Fe-Pt磁石は硬くて脆く,その引っ張り強度(UTS)と延び(EL)は使用した合金の中で一番低かった.また,破壊様式は結晶粒界での靭性破壊であった.試作鋳造Fe-Ptキーパーは歯科鋳造用純チタンと同程度の機械的強度を示した.Fe-Ptキーパーの引っ張り試験後の破壊観察では等軸性ディンプルの延性破壊を示した.これらの結果からFe-Pt磁石とFe-Ptキーパーの物性の違いは熱処理による相変態によるものであることが示唆された.
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