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2002 Fiscal Year Annual Research Report

カンピロバクター・レクタスの歯周局所への定着機構の解明

Research Project

Project/Area Number 13771307
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

横山 希実  徳島大学, 歯学部, 助手 (40325270)

Keywordsカンピロバクター・レクタス / 歯周病原細菌 / 歯周病 / 細胞接着 / ヒト歯肉線維芽細胞
Research Abstract

本年度は、ATCC33238株に加えて、2種の臨床分離株(325、796)を用いてヒト歯肉線維芽細胞(HGF)に対する接着能、及びこれに影響すると考えられる菌体表層物質との関連について検索した。
菌の接着実験では、蛍光抗体法を用いた。まず、液体培地にて4日間培養したC. rectus菌体をPBSにて洗浄後、DMEに懸濁しOD_<660>を0.8に調整した。スライドチャンバーにあらかじめ培養しておいたHGF monolayerをDMEにて洗浄後、菌液を添加し、37℃5%CO_2にて1時間インキュベートした。接着していない菌をPBSにて洗浄後、パラホルムアルデヒドにて固定、一次抗体として抗C. rectusウサギ血清、二次抗体としてFITC標識抗ウサギIgGを用いて通法に従い免疫染色を行った後、蛍光顕微鏡下にて観察した。
その結果、ATCC33238株が、他の2株に比べて明らかに強い接着能を示した。接着時間を22時間に延長すると、すべての菌株で付着菌数は増加し、菌株間の差は明らかではなくなった。プライマリーカルチャーによって得たHGFに加えて、ATCCより購入した歯肉線維芽細胞であるGin-1についても同様の実験を行ったが、両者の間で明らかな差は認められなかった。
他の菌種では、菌の表層に存在する熱ショック蛋白質が、菌の接着に関与していると報告されている。そこで、上記3種の菌体表層におけるGroEL-like proteinの局在を抗C. rectus GroELモノクロナル抗体を用いた免疫電顕にて調べた結果、33238株の表層には同抗体で認識される抗原基が他の2株に比べて遙かに多く存在することが分かった。
以上の結果から、本菌のHGFへの接着には菌体表層に存在するGroEL like proteinが関与している可能性が示唆された。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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