2001 Fiscal Year Annual Research Report
精神障害者の「生きる能力」の構造化と評価に関する研究
Project/Area Number |
13771468
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
杉浦 浩子 岐阜大学, 医学部, 助手 (60252152)
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Keywords | 精神障害者 / 生きる能力 |
Research Abstract |
精神障害者の「生きる能力」の構造化を試みるために,社団法人岐阜病院デイケアセンターの協力を得て,センターの利用者10名に面接調査を行った。面接調査の内容は,「生きる能力」の基本とした勝田モデルの枠組みに従い,(1)生産の技術に関する能力 (2)人間の諸関係を統制したり,調整したり,変革したりする能力 (3)自然と社会についての認識の能力 (4)世界の状況に感応し表現する能力に関して質問を行い,できる限り自由な発想で回答してもらった。また,その4つの能力を支える能力として,運動能力および言語能力についても調査を行った。 調査後,それぞれ得られた回答をもとに,次のように4つの能力を細項目化した。 (1)生産の技術に関する能力 社会的職業:過去の職歴,特殊な技能や資格,免許の保持と使用能力,職業適性 家事労働:過去の経験と程度,現在の経験と程度 (2)人間の諸関係を統制したり,調整したり,変革したりする能力 家族外関係-二者関係:上下関係の意識と振る舞い,対等関係の意識と振る舞い -グループ内関係:リーダーシップ,協調性,トラブル時の対応 家族関係:家族内での立場,家族関係の意識と振る舞い (3)自然と社会についての認識の力 学歴,学力,知能,学問への関心と習得努力 (4)世界の状況に感応し,表現する能力 メディア情報への関心,芸術への関心,自然現象への関心
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