2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771479
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
細田 泰子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (00259194)
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Keywords | 臨床実習教育 / 看護学実習 / 臨床指導者 / 実践的知識 / 教育的アプローチ / 臨床指導への影響要因 / 指導上の困難 / 職務経験 |
Research Abstract |
本研究の目的は、臨床指導者の教育的アプローチの特徴および関連する要因を明らかにし、臨床実習における効果的な実践的知識の教授方法を探究することである。 2001年11月〜2002年1月に、関東圏内の500床以上の38病院に所属する臨床指導者902名を対象に自記式質問紙調査を実施した。有効回答数は631名(70.0%)であった。量的データは統計学的に分析し、質的データはカテゴリー化し意味の解釈を行った。分析の結果、1)臨床指導者の教育的アプローチは「フィードバックの提供」、「相互関係の形成」、「学習環境の調整」によって構成されていた。これらの構成概念は援助的な関わりの事例分析によって支持された。教育的アプローチは看護職としての経験年数、職位、実習指導者講習会の受講状況、看護技術並びに看護の魅力・楽しさに対する学習期待において有意差を認めた。学生に対する評価的次元のイメージとの間に低い相関関係が示された。2)実習指導上の困難として、「臨床指導者自身の力量に関する困難」、「学生との心理的距離に関する困難」、「学習環境・学習内容に関する困難」、「学生以外の対人関係に関する困難」が抽出された。指導上の困難の認識には看護職としての経験年数、職位、実習指導の経験年数、実習指導者講習会の受講状況が影響を及ぼしていることが明らかになった。この結果は第33回日本看護学会-看護教育-で発表した。3)臨床指導者が記述した学生に対する援助的な関わりの事例を職務経験に基づいて分析した結果、看護実践のモデル、学生との相互関係、学習環境の調整といった観点で職務経験の異なる臨床指導者の教育的アプローチの相違が生じていた。この結果は第22回日本看護科学学会で発表した。 次の段階では、臨床指導者の面接調査を(1)臨床指導者としての準備、(2)臨床指導者が試みている指導方法、(3)臨床実習における指導上の困難とその対処に関して行った。面接内容を逐語記録に起こし、分析中である。
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