2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Keio Junior College of Nursing |
Principal Investigator |
遠藤 伸子 慶應義塾看護短期大学, 基礎看護学, 講師 (90310408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 尚子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (60245917)
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Keywords | 栄養アセスメント / 安静時代謝 |
Research Abstract |
本研究は、青少年の栄養状態に関する今日的な課題である、肥満や極端な痩せ等のスクリーニング及び栄養状態の評価・判定方法を検討し、またその過程において、我が国では、未だ定められていない青少年の安静時代謝を始めとする身体計測値の基準値を明らかにすることを目的としている。2ヵ年計画の今年度は、プレテストとして、3校200名の中・高校生の身体計測及び、栄養状態に関連すると推察される食摂取パターン及び活動量の状況調査を行った。その結果、男子のBMIの平均は中学1年生19.7、中学2年生18.7、中学3年生19.3、高校1年生21.1、高校2年生20.2であり、女子は、高校1年生21.5、高校2年生20.7という結果であった。安静時代謝は、中学1年男子は1745Kcal/日であり、学年が1年あがる毎に平均で100Kcal/日上昇した。また女子と比較すると男子のほうが平均で200Kcal/日、高かった。一方、部活動を行う群とそうでない群については、男女とも運動をするものに安静時代謝が有意に高かった。その他、皮下脂肪測定等の身体計測値からは、活動状況や食事摂取等のあり方が体型に影響を及ぼす傾向が見られたことから、BMIによる簡易的な栄養状態の評価だけでなく、上腕周囲長や上腕三頭筋皮下脂肪厚、下腿周囲長、肩甲骨下部皮下脂肪厚等を加えることで、より詳細な栄養状態の評価が行えることが示唆された。また、安静時代謝測定においては、個々のエネルギー所要量がわかることから、肥満の解消や健康な身体作りという点での優れた指標となることが示唆された。
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