2001 Fiscal Year Annual Research Report
特定機能病院における難病専門相談員のコーディネイト機能に関する研究
Project/Area Number |
13771505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Gunma Prefectual College of Health Science |
Principal Investigator |
飯田 苗恵 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 講師 (80272269)
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Keywords | 特定機能病院 / 看護相談員 / 難病医療ネットワーク / 病院-地域連携 / コーディネイト |
Research Abstract |
1.研究の概要と進行状況 群馬県神経難病医療ネットワーク推進事業において、拠点病院(特定機能病院)に設置された看護相談員の実践活動を、1)看護相談員が記述している記録(1)相談票、(2)個別支援記録、(3)活動日誌、および(4)平成11年度群馬県神経難病医療ネットワーク推進事業活動報告書をもとに、(1)相談者が抱える問題と対応、(2)拠点病院受診者の外来および入院の患者のフォロアップにおける支援内容、(3)地域における難病療養者支援機関職員による援助要請と看護相談員の対応方法についてデータ収集し、コード化、類似性を基に集計し分類している。 2)看護相談員の実践活動に、参加観察し、活動内容の記述を行った。期間は平成13年6月〜12月、専門医が外来診療を行う午前中、合計15回参加した。 計画進行状況は、1)のデータ収集を行い、類型化を精練している。2)のデータについて、単文、単語に直し、コード化を進めている。 2.結果の概略 1)看護相談員が活動を開始した平成11年12月から平成13年10月の1年11ヶ月間の療養相談総数は、244人の療養者について601件あった。一般の相談者は、181人について281件で、拠点病院受診者が63人に84件、拠点病院外受診者が120人197件であった。看護相談員がフォロアップしている拠点病院フォロアップ対象者は、39人177件、保健所フォロアップ対象者が24人143件であった。全相談601件の相談方法は、電話336件、面接249件、電子メール13件、ファクシミリ3件であった。療養者等が抱える問題は、病気・治療・薬、外来受診時の相談全般の順で多く、支援機関の抱える問題は、支援方法の全般、看護ケアの方法の順で多かった。 2)データを一般相談者への対応と支援、拠点病院フォロアップ対象者への支援、保健所フォロアップ対象者への支援に分類し、分析を進めている。 3.今後の研究計画 拠点病院受診者の外来および入院患者のフォロアップにおける支援内容を詳細にデータ収集し、地域における難病療養者支援機関職員による援助要請と看護相談員の対応方法と合わせ、類型化の精練を進める予定である。 尚、本研究の成果の一部は、第6回日本難病看護学会学術集会において、「難病医療ネットワークにおける神経難病医療専門員の療養相談活動の分析」として発表した。
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