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2001 Fiscal Year Annual Research Report

食道癌手術患者のインフォームドコンセントに関する研究

Research Project

Project/Area Number 13771515
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

升谷 英子  大阪大学, 医学部, 講師 (70213759)

Keywords食道癌 / 意思決定 / インフォームドコンセント / 適応 / QOL / 周手術期看護
Research Abstract

食道癌手術患者は,侵襲が大きく,退院後も日常生活への影響が大きいため,十分説明をうけ納得した上での患者の意思決定は非常に重要である。その心理状態をふまえたインフォームドコンセントのありかた,意思決定への支援方法を明らかにするために,今回は以下の2点を目的として研究を行った.
1.食道癌手術患者の術前から術後1年にわたる意志決定のプロセスについて明らかにする
2.食道癌手術患者の意思決定への効果的な支援方法を検討する
平成13年度:主に文献検討,調査の実施を行う
1)先行研究文献では,食道癌に焦点づけた研究はみあたらなかったが,手術に関する意志決定において,癌患者は医師との最初の話し合いで治療を承諾していること,また治療の経過に伴い受動的な選択から,積極的な関与に変化していること,また患者によるパターンなどが報告されている.また秋元らは納得して手術を決意した場合,術後の心理的トラブルが少ないと報告している.
2)食道癌手術患者の意思決定についての面接調査
手術を経験する食道癌患者の入院時,術前(ムンテラ後)、退院前、退院後1ヵ月、1年などの各時期に、面接調査を適時行いながら.対象の意思決定のプロセス,心理状態の内容分析を質的に分析進行中である.現在3名の対象者を追跡している.
意志決定の状態については,患者個人の特性によるパターンが認められる.また術前には情報提供があっても,術後のイメージは身体内部の変化であるため思い描くのが難しいことが推察された.そのため術後にあらためて手術による喪失を実感し,術後障害が大きい場合,葛藤する場面を認めた.しかし,このときの医療者の説明や対応の仕方によって心理的トラブルに発展する場合とそうでない場合があった.今後症例数を追加し検討する必要がある.

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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