2001 Fiscal Year Annual Research Report
夫婦間暴力における夫との離別に関する妻の意思決定プロセスに関する質的研究
Project/Area Number |
13771521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50285011)
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Keywords | 夫婦間暴力 / 意思決定プロセス / 質的研究 |
Research Abstract |
1.研究の目的 夫からの暴力を背景に女性支援センターや民間のシェルターに支援を求めた妻を対象として、支援を求めるに到る過程を質的に分析することで、夫婦間暴力における夫との離別に関する妻の意思決定プロセスを明らかにし、必要とされる看護支援に関して考察を行うこと。 2.本年度の研究実施状況 (1)対象者の把握と面接調査に関する協力依頼の実施(平成13年5月から6月) 夫婦間暴力の被害者のための民間シェルターを運営している代表者に研究の趣旨を説明し、民間シェルターを利用し、1名以上の子どもをもつ女性10名に対し、面接協力依頼書の配布に関して協力を得た。 (2)面接調査の実施(平成13年7月から9月) 10名のうち7名より面接の承諾を得ることができ、以下の内容に関して、研究者が1対1の半構成面談を行った。面接の内容は、前回行った面接内容を元に設定した(1)もっとも記憶に残っている夫からの暴力、(2)暴力のきっかけ、(3)暴力の与える影響、(4)暴力に対して取った行動、(5)医療・保健機関の利用状況、(6)夫の元を離れるきっかけとなったことについてである。また、今回の面接の過程で(7)支えとなったことが、新たな項目として付け加えられた。面接の際、対象者に了解を得て、面接内容をテープレコーダーに録音した。 (3)逐語録の作成と分析(平成13年10月から平成14年3月) 録音テープを元として逐語録を作成した。これらをデータとし、継続的比較分析を行っている段階にある。
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