2001 Fiscal Year Annual Research Report
腱組織の粘弾性に及ぼすさまざまな運動様式によるトレーニングの影響
Project/Area Number |
13780012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
久保 啓太郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70323459)
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Keywords | 腱 / 超音波 / ヒト / 粘弾性 / トレーニング |
Research Abstract |
本年度は、さまざまな運動様式によるトレーニングが腱組織の粘弾性に及ぼす影響を検討するために、急性及び慢性の変化について検討した。まず、発揮張力の大きさ、持続時間の相違が、運動後の腱組織の変化に及ぼす影響を調べた結果、1回あたりの運動時間の長い試行において運動後に腱組織がコンプライアントになるという結果が得られた。さらに、その結果を踏まえて、持続時間の異なるアイソメトリックトレーニングを実施した。その結果、筋力及び筋量の増加は同程度であったものの、運動時間の長いトレーニングの方が腱組織の粘弾性の変化が著しかった。すなわち、トレーニング様式により、筋および腱組織における適応が異なることがうかがえた。さらに、障害予防やパフォーマンス向上を目的としたウオーミングアップの生理的意味を検証するために、スタテイックストレッチングの急性及び慢性の影響を調べた。その結果、ストレッチングは腱組織の弾性(スティッフネス)には変化をもたらさないものの、粘性(ヒステリシス)を有意に低くすることが確かめられた。このことは、関節の柔軟性と腱組織の弾性との間に有意な相関関係がみられなかったことからも、ストレッチングによる腱組織の粘弾性に及ぼす影響が明らかになった。来年度は、上記の結果を踏まえて、より実際に行われているトレーニング様式に近い、伸張性収縮、瞬間的に大きなストレスのかかるバリステイック運動(プライオメトリックス)およびゴムチューブなどを用いた終動負荷法などについて急性及び慢性の影響を検討する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Keitaro Kubo: "Effect of stretching training on the visco elastic properties of human tendon structures in vivo"Journal of Applied Physiology. 92. 595-601 (2002)
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[Publications] Keitaro Kubo: "Effects of different duration isometric contractions on tendon stiffness on human quadriceps muscles"Journal of Applied Physiology. 536. 649-655 (2001)
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[Publications] Keitaro Kubo: "Is the passive stiffness related to the elasticity of tendon structures ?"European Journal of Physiology. 85. 226-232 (2001)
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[Publications] Keitaro Kubo: "Influences of repetitive muscle contractions with different modes on the elasticity of tendon structures in vivo"Journal of Applied Physiology. 91. 277-282 (2001)