2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13780156
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ibaraki National College of Technology |
Principal Investigator |
飯島 博之 茨城工業高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (80310994)
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Keywords | リーディング / 読解 / 阻害 / 英語 / 読解不全 / EFL / 論説文 / 第二言語 |
Research Abstract |
平成13年度においては平成14年に実施する予定の本調査に向けて,日本人英語学習者の読解阻害要因に関する研究に用いる調査票の最終版作成が予定されていたが,予定通り作成することができた。調査票作成にあたっては,あらかじめ実施しておいた高校2年生を対象とした自由記述式のアンケートの分析を行った。次に,先行研究における知見も加え,考えられうる読解阻害要因のリストを作成し,高等学校2年生の学生が読んでも理解できるように具体例を添えた説明をつけてアンケートの原案を作成した。更にその原案について経験豊かな高校英語教師の助言を得て,実施上の問題点などを考慮して33項目からなる5段階尺度形式のアンケートを作成した。 次に,県立高校教諭が担当する高等学校2年生3クラスを対象にアンケートを実施し,統計処理を行って,本調査に向けての不良項目を検討した。その結果,天井効果が出ている項目が1項目見られたが,その項目はL2読解における語彙力の不足にかかわるものであり,本研究にとっては不可欠の質問項目であると判断し,そのまま残すことにした。そして,因子分析の結果,極端に因子付加量が低い質問項目がないことを確認した。また,因子分析にあたっては因子付加量が0.4を超えている質問項目で重複しないものを選び5因子を抽出した。その上で,因子決定に関係しなかった質問項目の内容を検討した結果,日本人英語学習者の読解阻害要因として明らかに関係していると推察される項目がほとんどであると判断し,全体の質問項目数も33項目と絞られているので,質問項目数を減らさず,今回の調査で実施したアンケートを基に最低限の修正を行う形で最終版のアンケートを作成した。また本調査では分析方法としても質問項目間の分散分析も実施することにより、多角的に読解阻害要因にアプローチすることにした。
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