2001 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的プログラミングを用いた項書換え系の自動合成に関する研究
Project/Area Number |
13780189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
近藤 久 茨城大学, 工学部, 講師 (40261739)
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Keywords | 遺伝的プログラミング / 項書換え系 / プログラムの自動合成 / 停止性 |
Research Abstract |
本年度は、以下についての研究を行った。 1.<適合度関数への停止性検証手続きの導入>___- TRSの合成では、訓練例の書換えが適合度計算の一部となる。停止性をみたさないTRSが存在すると、適合度の計算段階で無限に書換えが継続してしまう。この問題を避けるため、本研究では停止性を検証する手続きを適合度関数に組み込み、停止性をみたすTRSに対しては書き換えによる評価も行い、停止性が検証できないTRSに対しては以下で述べる方法により適合度を計算するようにした。 2.<適合度関数の検討>___- GPによるプログラムの合成では適合度関数によって、結果が大きく異なる。TRSの合成では、適合度を単純に入出力例の書換えの正誤だけで計算することはできない。このため、書換え規則の本数や書換え規則の最左の関数記号、左辺に同じ変数が2回以上出現しない、などを考慮した適合度関数を考案した。 3.<プロトタイプシステムの作成>___- これまで得た知識をもとにプロトタイプシステムを実現した。言語にはCommon LISPを用いている。本システムでは簡単なリスト操作関数の合成に成功している。合成されるTRSには再帰を含む関数もあり、通常のGPでは制約が厳しい再帰的プログラムの合成にも成功している。これは停止性検証による効果によるものである。現在、よりTRS合成に向いた交叉方法や適合度関数を実験を繰り返しながら検討を続けている。さらに、発表原稿をまとめている最中でもある。
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Research Products
(1 results)