2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13780201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
淺井 健一 お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (10262156)
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Keywords | 自己反映言語 / 型 / 部分評価 / インタプリタ / コンパイラ / 関数型言語 |
Research Abstract |
本年度は、すでに作成されている型のない言語(Scheme)で書かれた自己反映言語のインタプリタを型の観点から再検討し、それをもとに型のある言語(MLの一種のOCaml)を使って実装をし直した。その結果、以下のようなことがわかってきた。 ・当初の予想に反して、型のない言語に対する自己反映言語を単に型のある言語で実装するだけならば、レベル遷移の部分も含めて、問題なく実装できることがわかった。プログラムをデータとして扱う際に型の問題が生じる、と予想していたが、これは単にそのプログラムの型を、扱うデータの一種としてあらかじめ登録しておくだけで対応できることがわかった。 ・これで、型のない自己反映言語の、型のある言語での実装が得られた。しかし、これではユーザからは型は見えていない。ユーザから型を見えるようにすると、当初の予想のように型変換の必要が出てくると思われる。 ・関連して、型付きの自己反映言語をコンパイルするにあたって重要となる(型付き言語の)部分継続の部分評価法を提案し、論文にして発表した。 ・パーザは当初、作成しない予定であったが、OCamlのツールを使うと比較的、簡単に実装できることがわかったため、実装した。 これらをもとに、来年度は、ユーザから型を見えるように改造し、型変換の部分を集中的に考察する予定である。現在のところ、インタプリタの関数のデータ表現として実行可能なものとユーザアクセス可能なものとの2通りを用意する必要があると予想している。
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Research Products
(1 results)