2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13780334
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
土居 元紀 大阪電気通信大学, 工学部, 講師 (00304155)
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Keywords | 人物抽出 / 人物追跡 / 人物識別 / 能動カメラ / 全方位画像センサ / 分散強調 |
Research Abstract |
本研究の目的は,能動カメラの分散協調により,人物の抽出と,複数のカメラ間での人物の追跡を行うことと,防犯画像から不審行動の検出や個人識別を行うことである.本年度は人物の抽出と,複数のカメラによる人物追跡を行った.人物追跡のためのカメラとして,能動カメラだけではなく,周囲360度を一度に撮影できる全方位画像センサを併用した.これにより,能動カメラの視野が限られている問題と,能動カメラのカメラパラメータの問い合わせに時間がかかりリアルタイムに人物位置検出を行うことが困難である問題を解決できた.人物追跡処理は,まず,室内の中央部に設置された全方位画像センサに映った動物体を検出してこれに注目し,室内周辺に設置された複数の全方位画像センサに映っている動物体との対応をとって動物体の座標を検出する.座標検出のための全方位画像センサの組み合わせを複数用意して,誤差が一番小さいものを抽出座標として求めることによりノイズでの影響による誤った座標を除去することができる.このようにして求められた座標に能動カメラを向けることにより,人物の追跡を行う.提案手法を試作システムに実装し,研究室内に全方位画像センサとアクティブカメラを配置して実験を行った.試作システムでは研究室の中心に設置された全方位センサで撮影している映像にノイズが生じたり,人物がセンサの死角になる場所に行った場合など,人物が正確に検出できなかった場合には、室内の端にある全方位画像センサ同士で再度確認を行うようにして,精度の高い人物位置推定が実現できた.平均座標検出誤差は試作システムにおいては約20cmだった.なお,全方位画像センサは広い領域を監視できるが,得られる画像は解像度が低く,人物の特徴や行動を検出するには不十分であり,そのために,能動カメラが重要な役割を果たす.次年度は人物像に向けられた能動カメラの画像について処理を行い,人物の特徴や行動を検出することを目標に研究を行う予定である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 青木優太郎, 土居元紀: "高齢者支援のための人物追跡システム"電子情報通信学会関西支部第7回学生会研究発表講演会講演論文集. 91 (2002)
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[Publications] 青木優太郎, 土居元紀: "全方位画像センサと能動カメラの協調による人物追跡システム"第46回システム制御情報学会,研究発表講演会講演論文集. (掲載予定). (2002)