2002 Fiscal Year Annual Research Report
インタラクティブな情報視覚化技術による協調作業支援インタフェースの研究
Project/Area Number |
13780341
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
塩澤 秀和 東京電機大学, 理工学部, 助手 (80328533)
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Keywords | 情報視覚化 / 情報可視化 / グループウェア / CSCW / 3次元インタフェース / 遠隔協調作業 / マルチユーザインタフェース / 納豆ビュー |
Research Abstract |
研究代表者は,これまで主に情報視覚化(情報の可視化:Information Visualization)およびCSCW(Computer-Suported Cooperative Work)・グループウェアに関する研究を行ってきた.そして,インタラクティブな操作環境として情報視覚化をとらえれば,それはもはや単に情報を視覚化するだけのものではなく,GUIのようなユーザインタフェースのプラットフォーム技術になり得ると考え,情報視覚化技術をグループウェアなどのネットワークアプリケーションに対して活用していくことにも興味を持っている. 第1年次は,昨年度は,既存のグループウェアをユーザインタフェースの面から検討し,3次元的な階層を持ったウィンドウシステムを実装し,ユーザに利用してもらうことによって必要な機能検討を行った.そして,スケジュール管理ソフトウェア,ファイル管理ソフトウェア,表計算ソフトウェア,地図表示ソフトウェア等のアプリケーションソフトウェアを選択し,評価のために基本的なユーザインタフェースのプロトタイプの実装と検討を行った. 第2年次は,このプロトタイプによる検討結果に基づいて,インターネット上での遠隔ユーザ間の協調作業支援を実現するシステムの実装を行った.そのために,まず簡単なデータベースによる共有情報の管理機構を実装し,その上で,複数のユーザが同じ画面を共有して各種操作を行ったときに,情報が適切に移動等される仕組みを実現した.さらに,遠隔作業者同士での同期的・非同期的な連係を支援するユーザインタフェースの設計と実装を行った.実用的な使用にはさらなる改良が必要な点もあるが,何人かのユーザに利用してもらうことで評価を進めている. さらに,協同作業のためのインタフェースの概念をグループ学習支援のためのユーザインタフェースに応用したり,地図表示ソフトウェアにおいて自由曲線に沿った拡大方式を提案するなど,3次元以外の情報視覚化手法に関しても研究を進めている.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 三井浩康, 田中勝也, 塩澤秀和: "情報ネットワークシステム構築学生実験の提案と実施評価"情報処理学会論文誌. 43・9. 2948-2958 (2002)
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[Publications] 塩澤秀和, 奈須庄健, 井前吾郎, 重野寛, 岡田謙一: "魚眼ビューにおける曲線フォーカスの提案"情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会研究報告. 98・7. 41-48 (2002)
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[Publications] 奈須庄健, 塩澤秀和, 井前吾郎, 重野寛, 岡田謙一: "曲線フォーカスへのFisheye Viewの応用"情報処理学会マルチメディア通信と分散処理研究会研究報告. 110・4. 19-24 (2002)
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[Publications] 長橋和哉, 髭白茂雄, 北島聡史, 金子祐真, 塩澤秀和, 小泉寿男: "分散環境におけるサーバレスコミュニケーション方式と検索システム方式の提案"情報処理学会マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム. 33-36 (2002)
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[Publications] 長橋和哉, 塩澤秀和, 澤本潤, 辻秀一, 小泉寿男: "超分散環境における機能連携化エージェント方式の提案とその構築"エージェント合同シンポジウムJAWS2002. (2002)