2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13780381
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
江尻 晶 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (30249966)
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Keywords | プラズマ / 核融合 / 球状トカマク / 揺動 / 相関 / 可視光 / クロスビーム |
Research Abstract |
4ビーム相関法はクロスビーム法を拡張したものである。クロスビーム法は,2つの交差する視線をもち,それぞれの積分信号の相関を取ることによって交差部の揺動レベルを測定するものである。ここでは,相関長が短いため,2つの視線の交差しない部分は統計平均をとると無くなるということを利用している。4ビーム法では,2つの視線をわずかにずらして交差しないようにする。この時,2つの信号の相関はもっとも近接した点の間の相関を反映する。さらに2つの視線間の最も近い距離を変えて信号の相関を測定することによって揺動の空間相関関数が得られると期待される。4ビーム相関法の特性を解析的,数値的に検討した。その結果,局所的な測定が可能であること,磁場閉じ込めプラズマで普遍的に見られる非等方的な相関及びその向きのシアがある場合でもある程度の測定が可能であることがわかった。 原理検証を行うために,TST-2球状トカマクプラズマを対象に測定を行った。測定した光は可視光であるが,Hα線の寄与が主であると考えられる。様々な条件での測定と数値的な予測を合わせて考えると,今回の実験で測定した光の揺動はプラズマ周辺部で非常に強く,プラズマ中心部での測定はできていないと解釈できる。プラズマ周辺部での100kHz程度の周波数の揺動の測定結果は以下のとおりである。すなわち,磁力線に平行方向の相関長は非常に長く(>>10cm),垂直方向の相関長は1cm程度となった。今後,フィルター等を用いて測定する光を選択すること,さらに感度を良くする事が必要である。
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Research Products
(1 results)