2001 Fiscal Year Annual Research Report
大脳皮質構造形成機構におけるCNRカドヘリン分子群の機能解析
Project/Area Number |
13780648
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
先崎 浩次 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (30333280)
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Keywords | 大脳皮質形成機構 / カドヘリン |
Research Abstract |
CNRカドヘリンファミリーはマウス大脳皮質層構造形成機構に必須のReelin分子の多重受容体として機能している。大脳皮質層構造形成機構におけるCNR分子群の役割を明らかにすることを目的として、各CNR特異抗体の作製を行った。マウスCNR分子は脳を用いたRT-PCR法により14種類発現していることが明らかにされている。CNR分子群はアミノ酸配列間の相同性が高く、特異抗体の作製にあたり各CNR分子において特異アミノ酸配列を選定し、ペプチドを合成し、KLHコンジュゲートペプチド抗原としてホスト動物に免疫を行った。また、マウスCNRのEC2-3領域はアミノ酸配列の相同性が比較的低く、マウスCNR EC2-3領域をGST(Glutathion Stransferase)融合蛋白質として大腸菌に大量発現させ抗原としてホスト動物への免疫に用いた。現在までにペプチド抗原を用いてウサギ抗CNRポリクローナル抗体が6種類作製され、また、ラットおよびマウスを用いて抗CNRモノクローナル抗体を作製し、それぞれ8種類以上の抗体が作製された。1種類のCNRに対し異なる領域に対する抗体を異なる動物種で作製し、二重染色により抗体の特異性を検定する。また、異なるホスト動物種での各CNR特異抗体が作製されたことにより多重免疫染色が可能になり、それぞれのCNR分子群の蛋白質レベルでの解析により大脳皮質層構造形成機構におけるCNR分子群の役割を分子多様性と機能特異性の観点から明らかにできるものと考える。
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