2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13831004
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
泰中 啓一 静岡大学, 工学部, 教授 (30142227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 仁 静岡大学, 工学部, 教授 (10291957)
竹内 康博 静岡大学, 工学部, 教授 (20126783)
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Keywords | 生物進化 / 環境変動と生物の応答 / ロトカ・ボルテラ模型 / 格子ミュレーション / ゲーム理論 / 利他行動 / 囚人のジレンマゲーム / 共生と競争モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、数理的および解析的な手法を用いて生物進化および生態学の最適化問題や適応問題を研究するということである。今年度は、数理的モデリングと格子上のシミュレーションによって進化と絶滅を研究してきた。特に今年度の研究期間内に以下の具体的問題にとりくんできた: 1)環境変動と生物の応答 環境に対する生物の応答は食物連鎖の影響を強く受ける。生物の食物連鎖の実証的研究とモデリングを行ってきた。またそれを基礎にして、環境変動と生物の長期的応答をミュレーションなどの解析によって研究してきた。 2)生物進化の研究 格子ロトカ・ボルテラ模型を使って利他行動の進化や種分化の機構などの研究を行ってきた。 両方の課題で具体的な成果をあげた。とくに1)の問題では、スイスの国際会議において研究室で2件の発表を行った。とくにすぐれた発表はインパクトファクターが1以上の雑誌に推薦された。我々の発表は2件ともインパクトファクターが1以上の雑誌に推薦された。また2)の問題では、研究成果が平成14年7月1日中日新聞で報道された。その新聞記事に関して市民向けの講演会を3回行ったり、学園祭で展示を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Tainaka: "Perturbation expansion and optimized death rate in a lattice ecosystem"Ecological Modelling. Vol.163. 73-85 (2003)
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[Publications] K.Tainaka, 他5名: "The Effect of Mutualism on Community Stability"J.Phys.Soc.Japan. Vol.72 No.4. 956-961 (2003)
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[Publications] K.Tainaka, Y.Itoh: "Patch dynamics based on Prisoner's Dilemma game : superiority of golden rule"Ecological Modelling. Vol.150. 295-307 (2002)
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[Publications] 中桐斉之, 泰中啓一: "格子確率モデルの数理と応用:複雑性を有する確率モデルの数理的研究[v]"電気情報通信学会誌. Vol.85 No12. 932-935 (2002)