2001 Fiscal Year Annual Research Report
黄河流域の水資源需給バランス調整と農業における水価格づけ政策に関する研究〜水資源利用の効率化と制度・政策の改善〜
Project/Area Number |
13838011
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
亀山 宏 香川大学, 農学部, 助教授 (70177608)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仙田 徹志 香川大学, 農学部, 助手 (00325325)
渡邊 裕純 東京農工大学, 国際農学研究科, 助手 (80323757)
内田 諭 国際農林水産研究センター, 環境資源部, 主任研究官
|
Keywords | 黄河断流 / 水不足 / 水資源 / 水価格付け / 需給バランス / 水市場 / 緩和 / PMP |
Research Abstract |
中国では,中国科学院中国農業政策研究センターをカウンターパートとして、中国農業科学院・農業気象研究所・農田灌漑研究室、主要研究機関を訪れ、断流問題に関わる諸研究の実態を聴取した。 1.広域的土地利用の転換の実態(内田) リモートセンシングによる既存の調査研究をもとに、対象地域の刑事的な土地利用の転換を裏付けるとともに、営農類型の調査や現地での聞取りとも併せ、農家の断流への対処を広域的に検討している。 2.環境保全的な水管理技術の開発と普及(渡邊) エコシステムを重視した農学的技術の研究普及についての文献を収集し、現時点での研究開発の取り組み情況をまとめると共に、黄河下流域において農家へのインタビューを実施した。新郷人民勝利渠灌区を訪問し、節水灌漑技術の開発・普及の歴史とともに、その実施状況について聴取した。 3.農家経済・農村経済の変貌の実態(仙田) 河南省地域での実態調査を行い、当地域での農村の変貌を本地域から海浜地域への労働力の移動の観点で農家経済調査や関連機関での聞取りをもとに検討している。 4.水資源の需要・供給行動の把握(亀山・張・Howitt) 第1に、北京と米国Davisにおいて、PMP(Positive Mathematical Programming :規範的数理計画法)を用いた水資源配分モデルのプログラムを調査対象地域の実情に合致するように適応をめざして開発した。具体的な対象地域についての候補地について検討した。2年目に選定し、データベースを作成する。第2に、北京において、王ら「地下水灌漑系統所有権制度の革新」、中国農業政策研究センター(張副センター長)、2000年、の調査内容について議論し、調査票の原案を作成した。
|