2002 Fiscal Year Annual Research Report
教育情報ナショナルセンターの構築と評価に関する研究
Project/Area Number |
13851004
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
清水 康敬 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, センター長 (10016561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 聡 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 研究員 (20342610)
室田 真男 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (30222342)
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
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Keywords | インターネット / 教育の情報化 / 情報教育 / 教育用コンテンツ / LOM / 教育情報ナショナルセンター / NICER |
Research Abstract |
教育情報ナショナルセンターのWebサイト(http://www.nicer.go.jp/)は本研究の初年度(平成13年8月30日)に開設した。本年度は、学習オプジェクトメタデータ(Learning Object Metadata, LOM)による検索方式を開発し、平成14年度9月7日にサイトのリニューアルをした。このLOM検索方式は、各地に散在するコンテンツサーバに蓄積されていろ。教育用コンテンツのメタデータ(タイトル、概要、キーワード、学習指導要領の関係、開発者、権利関係など)をMCERに登録し、そのメタデータを検索した後に分散するサーバから教育用コンテンツを表示するシステムである。このようなLOM検索システムは、米国、英国をはじめスウェーデン、フィンランド、韓国など情報先進国では既に構築されており、我が国もようやくそれらの国々と肩を並べることができた。 このLOM検索システムに登録した教育用コンテンツのメタデータは、今年度末で約28,000点である。また、学習指導要領との関係で、それぞれの教育用コンテンツを分類整理したので、児童生徒や教員が求めるものを選択できるようになった。 次に、インターネットで提供されているWebサイトの情報の内容を学習指導要領に基づいた分類整理の自動化に関する研究を進めているが、ほぼ基本的な部分を完成することができた。また、メタデータ付けした教育用コンテンツのURL切れを自動的にチェックするシステムやDVD動画像を簡易な準動画像に変換するシステムを開発した。 その他、学校現場の教員の連携協力にNICERが提供する教育用コンテンツを授業等で活用した場合の教育効果を評価する研究を進めている。
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[Publications] 清水康敬: "教育用コンテンツの流通"映像情報メディア学会誌. Vol.56,No.12. 24-27 (2002)
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[Publications] 山本朋弘, 清水康敬: "学習用語のポツプアツプ表示システムの開発と授業実践"日本教育工学会誌. Vol.29-Suppl. 163-166 (2002)
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[Publications] 中山実, 吉田直人, 清水康敬: "文章表現の改善支援ツールの開発と評価"日本教育工学会誌. Vol.29-Suppl. 139-142 (2002)
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[Publications] 吉田直人, 中山実, 清水康敬: "わかりやすい文章表現と文章理解に関する一検討"日本教育工学会論文誌. Vol.24,No.4. 217-224 (2002)
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[Publications] 中山実, 森本容介, 赤堀侃司, 清水康敬: "衛星通信遠隔教育における携帯電話を用いたフードバック情報収集システムの開発と"日本教育工学会論文誌. Vol.26,No.3. 271-278 (2002)
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[Publications] 清水康敬, 榎本聡: "NICERにおける学習オブジェクトメタデータLOMと検索システム"日本教育工学会第18回全国大会講演論文集. 845-846 (2002)
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[Publications] 清水康敬: "NECインターチャンネル"インターネット活用の手引き. 1-20 (2002)