2003 Fiscal Year Annual Research Report
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13853004
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
喜多村 昇 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50134838)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪井 泰之 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00283698)
石坂 昌司 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80311520)
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| Keywords | 液 / 液界面 / マイクロチャンネル / 全反射蛍光 / 光化学 / 光ダイナミクス / 微小液滴 / エマルション / マイクロ分析化学 |
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| Research Abstract |
1)油/水エマルション系における新規反応:既に報告している油/水エマルション系における芳香族炭化水素(DH)の光シアノ化反応について、新たな展開を果たした。即ち、これまでの研究においては、油滴中に溶解したDHを対象とした光シアノ化反応に限定していたが、本年度においては、油/水に分配するDHとしてのジメトキシナフタレン(DMN)を対象とした研究を行った。光シアノ化反応は油相(油滴)のみで起こるが、DMNは油:水に8:2で分配する。従って、DMNの最高シアノ化収率は80%となるべきであるが、実験的にはそれを越える収率97%を達成した。油滴中のDMNの光シアノ化による消費に伴ってDMNが水相から油滴中に分配されることにより、80%以上の収率を達成できることを示した。
2)油/水分子認識界面の実証:リボフラビン誘導体(RF)とトリアジン誘導体の間の油/水界面における水素結合を介した分子認識の機構とそのダイナミックスを明らかにした。分子認識に伴うRFの蛍光ダイナミクス、分子認識錯体形成に伴う動的蛍光異方性などの測定を通し、油/水界面分子認識の特徴を明らかにした。また、本系を対象とした分子認識に伴う油/水界面の表面張力変化に着目し、その温度依存性を測定することにより、分子認識界面の機能を熱力学的に考察可能であることを示した。この課題は次年度以降の課題とする。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 上野 貢生: "Channel Shape Effects on Solution-Flow Characteristics and Liquid/Liquid Extraction Efficiency in Polymer Microchannel Chips."Analytical Sciences. 19(3). 391-394 (2003)
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[Publications] 上野 貢生: "Characteristic Electrochemical Responses of Polymer Microchannel-Microelectrode Chips."Analytical Chemistry. 75(9). 2086-2091 (2003)
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[Publications] 喜多村 昇: "Thermal Phase Transition of an Aqueous Poly (N-isopropylacrylamide) Solution in a Polymer Microchannel-Microheater Chip."Langmuir. 19(20). 8484-8489 (2003)
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[Publications] 喜多村 昇: "Optical Trapping-Chemical Analysis of Single Microparticles in Solution."Journal of Photochemistry and Photobiology, C. 4(3). 227-247 (2003)
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[Publications] 石坂 昌司: "Direct Observation of Molecular Recognition Mediated by Triple Hydrogen Bonds at a Water / oil Interface : Time-Resolved Total Internal Reflection.Fluorometry Study"Analytical Chemistry. 75(22). 6035-6042 (2003)
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[Publications] 上野 貢生: "A Spectroelectrochemical Study on Perylene Cation Radical in Polymer Microchannel-Microelectrode Chip."Analyst. 128(12). 1401-1405 (2003)
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[Publications] 喜多村 昇: "光とナノテクノロジー(分担執筆)"クバプロ. 2006 (2002)
