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2001 Fiscal Year Annual Research Report

明代科挙の思想史的研究

Research Project

Project/Area Number 13871002
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

鶴成 久章  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (20294845)

Keywords明代 / 科挙 / 会試
Research Abstract

本年度は、明朝初期に定められた科挙制度が、朱子学を体制教学として果たしてどの程度明朝の士人達に浸透させることができたのかという点について考察する計画であった。そのために、まず会試における「四書義」「五経義」の答案分析を中心に研究にとりかかった。この分析においては、まだ論文のかたちにできる程の成果は得られていないが、研究の過程で明代科挙の思想史的な研究を進める上での資料的な問題に突き当たった。「会試録」に載せられる「程文」の作者をめぐる問題については、明人・清人に既に言及があるが、明代の科挙資料の扱いには、資料の信憑性も含めて種々複雑な問題があることを改めて実感した。そこで、今年度の研究では、特に後半時期、明代の科挙関係資料の個々の性質と相互の関係を明確に位置づけるべく、できるだけ多くの明代科挙資料に直接あたり内容を精査することに努めた。この調査は、来年度も継続することになる。
また、上記の研究と同時に、本研究に関わる明代科挙の制度的問題についても、会試の考官業務を中心に考察を行い、これは論文として発表した。
なお、本年度は台北を二度訪れ、台湾中央研究院傅斯年図書館や台湾国家図書館で調査を行うことができた。また、本研究とは別の目的で上海・長沙(日本学術振興会特定国派遣事業による訪問)、台北(福岡教育大学学長裁量経費による文献調査)を訪れる機会があり、それぞれ本務の合間に、本研究に関わる資料調査をも若干ながら行うことができた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 鶴成 久章: "明代会試の舞台裏-厳嵩撰「南省志」を読む"福岡教育大学紀要. 第51号. 1-14 (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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