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2002 Fiscal Year Annual Research Report

近世日本の金遣い圏と銀遣い圏の金融的関係について

Research Project

Project/Area Number 13871046
Research InstitutionKoshien University

Principal Investigator

中川 すがね  甲子園大学, 人間文化学部, 助教授 (80227743)

Keywords銭 / 銭相場 / 銭遣い / 銭屋 / 金遣い
Research Abstract

本年度も昨年度に引き続き、調査および市町村自治体史等各種資料の検索により各地の金銭相場(通用銭相場・金銀札相場)の収集を行った。それにより以下の場所において有効な時系列を得た。
刈谷 前橋 松本 吉田 名古屋
田辺 津山 松山 福知山 川越 大坂本屋仲間
これらについては表およびグラフ化している。それ以外の散発的な相場史料についても、データ化した。
また大坂および江戸相場の相関性について、抽出的な調査を行った。結果として、近世の各時期で銭相場において東西に相関性に差異があることを確認したが、幕末に向けてその度合いが高まり、18世紀以降全国的な相場の統一性が達成されつつあるのではないかという仮説を立てている。この点については、西日本の事例に日本海沿岸・関東・九州などの相場を抽出して、次年度により詳細に検証していきたい。
また大坂近隣の銀札が大坂本両替の相場に準拠していることがわかったので、各地の金銀札相場の基準について時期・地域をわけて検討する必要があり、来年度はこの点についても検討したいと考える。
また京都三井の銭売買の実態から、銭相場の間には差異があるということがわかってきたので、銭売買の実態についても追及する必要がある。これについても史料の収集を行った。
また付帯的な研究として、大坂および城下町・在郷町における本両替・銭屋のデータベースを作成した。またそれ以外にも無株の銭屋や素人の相場形成について、大坂における事例を集めているので、今後はそれを全国的に拡大していきたい。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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