2001 Fiscal Year Annual Research Report
外国語による日本文学研究文献のデータベース化に関する予備調査
Project/Area Number |
13871051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
伊藤 鉄也 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (10232456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 淳 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (40162953)
伊井 春樹 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50036175)
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Keywords | 情報ネットワーク / 外国語 / 日本文学研究論文 / データベース / 多言語理解 / 検索システム / 国際研究者交流 / イギリス:アメリカ:カナダ |
Research Abstract |
本調査研究の第一年目は次の二点を実施した。 1.データベース化の基本仕様の作成と、論文データの入力作業を進めた。これにはネイティブの日本文学研究者の協力を得て、900件以上を作成した。 2.上記暫定版のデータベースを海外の研究者に見てもらい、その評価と今後の取り組みへのアドバイスをもらった。 海外の調査地は、イギリス(ロンドン大学・大英図書館・ケンブリッジ大学)、カナダ(ブリティッシューコロンビア大学)、アメリカ(カリフォルニア大学バークレー校、スタンフォード大学)であった。実際に見て聞いてもらうことにより、有益な情報と教示を多々得ることができた。 今年度の収穫と問題点をまとめておく。 1.本課題のデータベースは、日本語をキーワードとして各国の研究論文が検索できることを特徴としている。その意義が、よく理解してもらえた。 2.訪問先の先生方および大学院生からは、現在のイギリス・カナダ・アメリカにおける日本文学の研究状況などについて、レポートとして執筆していただけることになった。これは、第二年目の秋に冊子としてまとめる予定である。 3.研究論文の本体である全文が、アメリカなどでは公開されているものが多い。それに比べて、日本ではそのようなものは非常に少ない。論文情報のリストが入手できるだけである。この点について、日本側への不満と要望が強かった。 4.今回の訪問地からは、今後とも現地情報の提供に協力する旨の快諾をいただけた。世界各国の現地情報のとりまとめと、それを国文学研究資料館に提供してもらうシステム(海外調査員制度)を確立する必要があると思われる。 5.平成14年3月までに、ホームページを通して、データベースとその成果を公開する。 6.平成14年度は、さらなる充実と、韓国語と中国語のデータベース化に着手したい。
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