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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ワサビノキ種子に含まれる水質浄化タンパクの解析と利用

Research Project

Project/Area Number 13876074
Research InstitutionKyoto Institute of Technology

Principal Investigator

杉村 順夫  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20273542)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古澤 壽治  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (70127166)
Keywords熱帯資源植物 / モリンガ / 種子タンパク / 濁水浄化タンパク
Research Abstract

インド原産のワサビノキ種子に含まれる濁水浄化タンパクの精製とその部分アミノ酸配列を決定した。
1.濁水浄化タンパクの精製と性状
各種クロマトグラフィーを組み合わせて精製した結果、濁水浄化活性は9フラクションに分画・精製された。これらフラクションに含まれる活性タンパクは、グルタミンとアルギニンの含量が高く、LサブユニットとSサブユニット(S_1またはS_2)から成る2量体タンパク(分子量:約12K)であった。また、それぞれのサブユニットのpIは10以上であり、強塩基性タンパクであった。これらの結果から、濁水浄化活性に関わるタンパクは少なくとも9種類あり、多型タンパクであることが明らかになった。尚、このタンパクは、100℃、30分の熱処理に対しても活性が維持されていた。
2.濁水浄化タンパクのアミノ酸配列の決定
分画された9フラクションから2フラクション(MO-5bとMO-1aと命名)を選択し、活性タンパクのLサブユニット(分子量:8.6K)についてアミノ酸配列を調べた。その結果、MO-5bとMO-1aタンパクのN末端アミノ酸配列は全く異なっており、相同性がなかった。一方、MO-5bについて、その内部配列を調べたところ、N末端から25〜34アミノ酸残基に変異領域が存在し、3種類の異なる配列が検出された。
濁水浄化活性は構成するアミノ酸配列により異なっていたが、いずれも強塩基性タンパクであった。微細な土壌粒子と本タンパクが静電的に結合することにより土壌粒子が凝集・沈降して、濁水が清浄化されると推定される。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Y.Sugimura, I.Uemura, T.Furusawa: "Developmental Process of Mulberry Idioblast in relation to Ca deposition"J. Insect Biotech. Seric.. 70. 63-68 (2001)

  • [Publications] M.Ikegami, Y.Onobori, Y.Sugimura, T.Natsuaki: "Complete Nucleotide Sequence and the Genome Organization of Patchouli Mild Mosaic Virus RNA 1"Intervirology. 44. 355-358 (2001)

  • [Publications] 山口裕文, 島本義也(編): "栽培植物の自然史"北海道大学図書刊行会. 241 (2001)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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