2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡田 保典 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00115221)
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Keywords | ADAM MMP基質 / タンパク結合 / 細胞外マトリックス / 酵素 |
Research Abstract |
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)のメタロプロテアーゼドメインを共有するADAM(A Disintegrin And Metalloproteinase)分子が注目されている。ADAMは膜型ADAMと分泌型ADAMTSに分類されるが、膜型ADAMの基質特異性、活性化因子、インヒビターなどについてはほとんど不明である。本研究では、膜型ADAMと相互作用する分子群を酵母two-hybrid systemでスクリーニングすることにより、基質や活性制御因子を固定し、膜型ADAMの酵素学的性質を解明することを目的としている。活性中心の構造がヘビ毒に最も近いADAM28を標的にして、ADAM28のディスインテグリンドメインからCysteine-richドメインまでをコーディングするcDNAをbaitとしてDNA-binding vectorを作成した。次いで、市販のヒト肺組織cDNAライブラリーを組み込んだDNA-activation domain vectorを上記のbaitと共に酵母Y190株に発現し、ヒスチジン要求性とβ-ガラクトシダーゼアッセイにてスクリーニングした。その結果、215個の陽性クローンが得られたので、このcDNAフラグメントをダイレクトシークエンスした。細胞内で作用するeukaryotic translation elongation factor 1 gammaなどの転写因子や未知の分子を除き、ADAM28の基質となる可能性をもつconnective tissue growth factorやpulmonary-associated protein A2などに的を絞って結合能や結合ドメインを検討している。また、ADAM28のメタロプロテアーゼドメインをコーディングするcDNAをクローニングし、リコンビナント活性型ADAM28の精製を目指している。
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