• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2001 Fiscal Year Annual Research Report

摂食障害の部分症状群の病理と社会適応に関する研究

Research Project

Project/Area Number 13877153
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionTokyo Metropolitan Organization for Medical Research

Principal Investigator

西園 文  財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (50198462)

Keywords神経症食欲不振症 / 過食症 / 診断基準 / 児童思春期 / 産後うつ病
Research Abstract

1.女子中学生高校生を対象に、Eating Disorder Inventory-2: EDI-2(摂食障害質問紙第2版)、Eating Attitude Test : EAT(摂食態度質問紙)を配布した。EAT日本語版では、総得点20点以上を高得点者として抽出することが多いが、中学生では2.0%、高校生では10.2%が高得点群であった。EDI-2では、やせ願望サブスケールが14点以上を高得点とするが、中学生では4.4%、高校生では12.5%が高得点者であった。このように、高得点者の割合は年齢によって異なるが、これがどのような要因によるか、また、質問紙の高得点者にどの程度診断基準を満たす摂食障害が見られ、どの程度に部分症状が見られるか、今後解析を行う。また、EATの総得点とEDI-2やせ願望サブスケールの間の相関は0.76と高いが、中には一方だけが高得点となるものも見られた。これらの対象の特徴や社会適応についても検討を加える予定である。
2.保健所で行っている産後のメンタルヘルス相談の中で、詳細な構造化面接を行い、産後のうつ病などの気分障害と摂食障害の関連について検討した。その結果、産後のうつ病ケースとされるものの中には、拒食症や過食症の既往があったり、現在も部分症状が続いているものがいることが明らかになった。現在もやせ願望が強かったり、空腹感や満腹感に問題がある症例では、子供に十分栄養を与えられず、子供の成長に支障をきたしている例も見られた。食の問題が大きいと、安定した親子関係が築けず、社会適応上問題を呈することも多かった。今後は、これらの症例の摂食症状およびその他の精神症状と子供の発達の関連についてさらに検討を加える予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 西園マーハ文(第2部担当): "食べられないやめられない:摂食障害 担当章名:育児中に見られる摂食障害"久保木冨房編 日本評論社 (担当分pp99-122). (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi