2001 Fiscal Year Annual Research Report
近赤外分光内視鏡の試作による嗅粘膜あるいは声帯等の血行の可視化
Project/Area Number |
13877280
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
石丸 正 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (10272965)
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Keywords | 近赤外分光 / 内視鏡 / 嗅粘膜 / 声帯 |
Research Abstract |
近赤外分光内視鏡の試作実験において重要なことは、内視鏡用近赤外光源の設計、試作にある。はじめ、ハロゲンランプに干渉フィルターを入れた、760nmと830nmの2波長切替型光源を考案し試作を試みたが、光量が不足する問題が有った。ヘモグロビンの吸収波長において酸化、還元の最も差が出るのは、660nm程度であるので、2波長計測にこだわらなければ、半導体レーザーの使用可能な660〜680nmが適当との判断に至った。これは、通常近赤外分光で、760nmと830nmが使用されるのは、組織浸透性が強いからで、嗅上皮や声帯のような表面情報を得るなら、必ずしも組織浸透性は重要で無く、より確実に研究を遂行できる方法を採るべきと、考えられたからである。このアイデアを元に、方針を1波長計測にし、660nmの半導体レーザーを入手し、内視鏡光源を試作した。 光源の試作と共に、画像データーの取り込み処理、と嗅上皮の観察ならば、ニオイ刺激タイミングを記録する実験制御コンピュータソフトウエアの開発を行った。開発にはLabVIEWとIMAQを用いた。動画としても記録再生可能として、ビデオテープを使わず、直接パーソナルコンピュータで記録可能とした。 現在これらの機器を用い、インフォームドコンセントを得た、正常被験者において、嗅粘膜の観察を始めているが、まだ、良好なデータが得られておらず、画像処理などプログラムの改良を計画中である。
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