2001 Fiscal Year Annual Research Report
TAC(Tubulin anchorling chaperon)の存在と機能
Project/Area Number |
13877377
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小林 信之 長崎大学, 薬学部, 教授 (30150329)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 興 長崎大学, 薬学部, 助教授 (30295521)
|
Keywords | 分子シャペロン / チューブリン / MIP-T3 / IL-13R |
Research Abstract |
IL-13R結合蛋白として酵母Two hybride法により当研究室で初めて見い出したIL-13RBP1に関して我々はすでに本分子のアミノ酸配列からミオシン重鎖相同領域、核移行領域、コイルドコイル領域をN末からC末にかけて推定していた。本研究では本分子のチューブリン結合領域を明らかにする目的でIL13RBP1の変異体を作成し、細胞にIL-13Rおよび改変IL-13RBP1を同時発現し両蛋白質の結合領域を検索した。その結果IL-13RBP1N末に存在するコイルドコイル領域がIL-13Rとの結合に必要であることが明かとなった。さらにこの結合はIL-13Rに細胞外からIL-4の結合刺激を増強させることにより増強することが判明した。すなわちこの結果はIL-13RBP1がIL-13Rを介したシグナル伝達信号に対応してIL-13Rに結合していることを示唆するものであり、細胞内でのシグナル伝達系における機能を担っていることを初めて明らかにしたものである。この結果を受けて現在これらIL-13RBP1変異体を用いてチューブリン結合部位の同定を進めているが、現段階迄ではまだその結果は得られていない。
|