2001 Fiscal Year Annual Research Report
二官能性キレートによる放射性レニウム骨腫瘍治療薬剤の開発
Project/Area Number |
13877381
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐治 英郎 京都大学, 薬学研究科, 教授 (40115853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向 高弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (30284706)
間賀田 泰寛 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (20209399)
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Keywords | 骨疼痛緩和 / ビスホスフォネート / 放射性レニウム / 放射線 / 細胞致死作用 / 二官能性キレート / 体内動態 / ヒドロキシアパタイト |
Research Abstract |
本研究の目的は、放射線の強い細胞致死作用を利用して腫瘍細胞を死滅させるという、骨腫瘍およびがん性疼痛の治療のための内用放射線治療薬剤の開発を行うことにある。そのために、本研究では、ビスホスフォネート(BP)を基本分子として、骨への高い移行性・親和性に関与する部位と、それとは独立して細胞致死効果の高い放射性レニウム(^<186>Re、^<188>Re)を安定に保持する部位との二つの機能を両立して具備する、『二官能性キレート』分子を設計、合成し、得られた化合物の分布動態を検討した。即ち、キレート部位としてN_2S_2型キレートを形成するMAMA骨格を選択し、これをBPまたはBPの中央炭素に水酸基を導入したHBPにそれぞれ結合させた二官能性キレート分子を合成し、これらの^<186>Re錯体を生成することに成功した。さらに、得られた^<186>Re-MAMA-BPおよび-HBP骨の無機質の主成分であるヒドロキシアパタイトとインキュベートしたところ、^<186>Re-MAMA-HBPは^<186>Re-MAMA-BPに比べて、ヒドロキシアパタイトとの結合性が高いことを認めた。また、マウスにおける体内動態を検討したところ、^<186>Re-MAMA-HBPは、^<186>Re-MAMA-BPと比較して、より高い骨への集積を示した。このことより、『二官能性キレート』の設計概念によりRe錯体の高い生体内安定性と骨への集積性とが両立できること、さらに、ビスホスホネートの中央炭素への水酸基の導入が骨への親和性を向上させることを明らかとした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Takahiro Mukai: "Synthesis and evaluation of bisphosphonate derivative labeled with rhenium-186 using monoaminemonoamidedithiols as a chelating group"J. Labelled Compds. Radiopharm.. 44. 617-618 (2001)
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[Publications] Hideo Saji: "Drug design of radioactive metal complexes for nuclear medical diagnosis"Biomed. Res. Trace Elements.. 12(2). 141-151 (2001)