2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877388
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
漢那 朝雄 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00274465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 素文 東京医科歯科大学, 全国共同利用施設医歯学教育システム研究センター, 助教授 (00291518)
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Keywords | 心肺蘇生法 / 児童 / 経時的知識変化 / 応急手当普及員 / 自動体外式除細動 |
Research Abstract |
1.心肺蘇生法に関する研究 本研究では、小学校における心肺蘇生法教育プログラム開発という視点から、研究デザイン決定そのものも一つの目的としている。 (1)平成14年7月に福岡市内の2つの小学校において、心肺蘇生法の座学および蘇生用人形を用いたシミュレーション実習を施行した。 西長住小学校では6年生児童(2クラス、75名)を対象にし、1時限(45分)の座学は校長先生が行い、実習は1時限(45分)で行った。千早小学校では5年生児童(2クラス、61名)を対象とした。座学は約30分、実習は1時限で施行し、いずれも実習の最後には、実習の学習効果を判定する「力だめし」を施行した。 実習はいずれも少グループ制で行い、グループ編成は西長住小学校では、一部父兄との合同編成とした。一部ではチェクリストを用いて、児童の蘇生法の技術評価も試みた。また、各々の小学校において、講習の3ヶ月後、6ヶ月後にペーパーテストを施行し、心肺蘇生法に関連する知識の経時的変化を調査した。 上記の結果については、現在集計、解析中である。 (2)インターネット上で閲覧可能な、小学生に心肺蘇生法の内容を理解してもらうために肺や心臓の働きなども説明する内容のソフト試作を行った。これは蘇生法講習の際や講習会後にも自習可能なものである。次年度においては、これのソフトの効果の評価と内容の見直しを検討する予定である。 2.市民への自動体外式除細動器教育に関する検討 予備調査として、消防機関の応急手当普及員の資格を持つ「福岡応急手当て普及の会」会員に対して、1回の講習会を施行(15年3月に2回施行予定)した。これらを基に、次年度の研究デザインを決定する。
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