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2001 Fiscal Year Annual Research Report

体位変換技術による剪断応力の発生と褥瘡との関連性

Research Project

Project/Area Number 13877412
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionKobe City College of Nursing

Principal Investigator

片山 恵  神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (60295772)

Keywords褥瘡 / 体位変換術 / 剪断応力
Research Abstract

褥瘡の発生には物理的因子として主に持続的な圧迫と剪断応力が関係している。摩擦によって生じる剪断応力からいわゆる「ずれ」の状態がおこり、毛細血管のねじれや組織の変形が血行を阻害し、虚血状態を持続させ、深部に達する褥瘡やポケットの形成に関わりがあるといわれている。本研究においては、剪断応力(ずれ)の発生原因として看護の基本的な技術であり、かつ褥瘡の発生の予防的ケアとして行われている体位変換技術が褥瘡の発生を誘引したり助長する要因であるかを検証することを目的とした。
本研究を平成13年度〜14年度にかけて行う予定としており、今年度は、(1)体位変換技術により、剪断応力は発生するのか(2)剪断応力は、体位変換技術施行前後の体圧の変移を適用して測定可能であるかを検討した。
まず、(1)は12名の被験者にそれぞれ褥瘡の好発部位である仙骨部に関わる水平移動と大転子部に関わる仰臥位から側臥位への体位変換技術を施した。その結果、水平移動に関しては仙骨部の周囲に剪断応力が、また、仰臥位から側臥位への体位変換技術においては大転子部に曲線の剪断応力が発生していることがわかった。このことは骨突起と関係があると考えられた。(2)は剪断応力の発生したときとそうでないときの体圧を、水平移動では仙骨部位を、側臥位への体位変換技術では、大転子部位を測定したが、現在データ処理中であり、統計的分析をするに至っていない。
来年度の課題として、(2)の分析を進めて結果を出すことと、新たに、水平移動、仰臥位から側臥位への体位変換技術により発生する剪断応力が、長時間の一定体位での臥床による持続的な圧迫に影響し、そのことが褥瘡の発生に関係しているかの実験を行い検証していくつもりである。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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