2001 Fiscal Year Annual Research Report
使い捨て繊維製品の快適性を目指した吸水性合成繊維の応用
Project/Area Number |
13878014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
金澤 等 福島大学, 教育学部, 教授 (50143128)
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Keywords | ポリプロピレン不織布 / 表面処理 / 吸水性 |
Research Abstract |
各種ポリプロピレン繊維の新しい表面処理のために、3種類の加工法、(1)活性化処理+親水性高分子処理、(2)活性化処理+親水性高分子処理+親水性モノマーのグラフト化+触媒・熟、(3)活性化処理+モノマー・グラフト化+光反応を開発してきた。目的に応じて、これらの方法を選択して、最適な条件を検討した。 使い捨てオムツの被覆材料であるポリプロピレン不織布の吸水性は、適当な耐久性があれば十分であるため、容易で安全性の高い(1)の方法が望ましいと考えた。親水性高分子では、ポリビニルアルコール(PVA)が最適と見られた。処理温度、時間、触媒の有効性、処理物の耐洗濯性を検討した。市販の使い捨てオムツの素材は、単に、界面活性剤の含浸処理を行っているため、耐水性が極めて低いが、本研究による製造物の特性は、この欠点を改善できた。 より密度の高いポリプロピレン不織布は、医療用、化粧品用、あるいは、エレクトロニクス製品の部品に適しており、その改良は、より耐久性の高い吸水性を得るために、(3)の方法または、その改良法を検討した。その結果、処理試薬、温度、光照射時間、その他の処理時間に、最短の条件を設定した。 家庭用の使い捨て雑巾として,吸水性を与えたポリプロピレン不織布の用途の可能性を検討した。 なお、製造物の実用特性は、企業との共同研究として、実験を行い、検討中である。
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[Publications] H. KANAZAWA: "Structure of N-Carboxy-L-Phenylalanine Anhydride"Acta Crystallographica. 56. 469-470 (2000)
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[Publications] H. KANAZAWA, T. ONAMI: "Mechanism of Dedradation of Orange G by Sodium Hypochlorite"Coloration Technology. 117,No.6. 323-327 (2001)